2010年5月31日月曜日

収入がありました

先立つものがなくては始まらないので、まずは収入を入れてみます。全て仮定の取引なので、細かい事情には突っ込まないでくださいね。


2010年3月分の給与を2010年4月1日に現金で200,000円受け取った。

この取引を複式簿記らしく解釈すると、

給与を200,000円もらった結果、現金が200,000円増えた。
となります。
お小遣帳(単式簿記)のような単純なものであれば、「現金が200,000円増えた」ということでいいのでしょうけど、GnuCash(複式簿記)では取引の2面性に着目します。
この場合は、「収入があって」「現金が増えた」 ということです。
あまり踏み込んでいくと難しいのでこれ以上は別の機会にしますけど、「2面性に着目」ということが重要です。
とはいっても、日常レベルの取引では決まったパターンなので、全く難しくはありません。

さて、これを実際にGnuCashに入力してみます。
いくつか方法があるのですが、まずは一番手間が少ないと思われる方法で。

  1. 「資産」→「流動資産」と階層を開いて、「現金」の列をダブルクリックします。
  2. 「現金」勘定が新しいタブで開かれます。
  3. 取引内容を入力します。
    • 「日付」は、現在の日付がデフォルトで表示されます。 
    • 「説明」は、入力しなくても問題ないです。あとで見返すものには入力しておいてもいいでしょう。
    • 「資金移動」は、給与勘定を指定します。現金勘定に対して対になる勘定を指定するということです。
    • 「受取」には、その資産の増加額を入力します。今回は200,000円です。 「消費」には、その資産の減少額を入力します。今回は何も入力しません。

これで給与をもらったという取引の入力はおしまいです。
Enterを押したりTabで次の行に移動すると、入力内容が確定します。

そこで再び「勘定科目」タブを選択すると、入力した内容が反映されています。
「200,000」という数字がたくさん並んでいて紛らわしいですが、「資産」や「流動資産」、「収益」の行には、その下の階層にある勘定科目の数値が合計されて表示されます。
GnuCashでは「資産」や「収益」についても勘定科目として扱われていますが、厳密には違うような・・・



GnuCashでは3通りの方法で取引を入力できるようです。
取引の一方の勘定を開いて(この場合は「現金」または「給与」)、そこに記録する方法
メニューから[アクション]→[資金移動]を選び、取引を1から入力する方法
たくさんの取引を入力する場合、今回のように現金勘定(資産)を開いておいて入力するほうが手間が少なそうです。
費用や収益の勘定は数が多くなるため、いちいち開く手間がかかるからです。

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