2010年7月4日日曜日

参院選

毎日のようにテレビで街頭演説の映像が出てきますが、演説の中身のなさにはあきれてしまいます。
所詮は街頭演説なので、普通の人がなんとなくわかるように、適当なことをしゃべっているのでしょう。
まじめに聞いてみたって、頭が混乱したりだまされるのが落ちですけど・・・


消費税の話
増税に対する批判には、「不公平だ」「生活が立ち行かなくなる」「使い道がはっきりしない」みたいなものがあります。

-不公平なのか?
一般的には消費税は全ての人が負担するという点で公平な税だとされています。
だからこそ、世界的には消費税を財源としてあてにしているわけですね。
法人税と比べて景気の影響を受けにくいですし。

ただ、全てのものに対して同じ税率にした場合は、逆進性の問題があります。
所得が少ない人のほうが所得に対する支出の割合が高くなって、結果的に所得に対する消費税の割合も高くなる、ということです。
これに対しては、食料品のような生活必需品の税率を下げるといった対応が行われます。

こういった「一般的な」仕組みを想定したときに、不公平な税だと言えるのか?
ちゃんとした説明が必要になるでしょう。
何より、「消費税を含む税制の抜本改革」としか民主党のマニフェストには出ていないわけですし。

「3党合意で4年間は消費税を上げないといったのにそれを破っている」という主張にしても、上げるかどうかすら決まっていないのだから的外れですね。


-生活が立ち行かなくなるのか?
生活必需品の税率を低く抑えるという一般的な制度になり、その税率が5%未満になったらどうでしょうか?
むしろ生活は楽になりますね。

まあ、人に聞かれたときに「生活が苦しい」と答えるのはお決まりですけど。


-消費税の使い道?

自民党は「使い道がはっきりしていない」なんて言っていますが、そういう批判をすること自体がバラマキ思考なのではないかという気がします。
日本は国も地方も借金が非常に多いですが、消費税を増税したって、歳出を削ったって、借金を返せる状態(プライマリーバランスの黒字)になるには程遠い状態です。

平成22年度予算で、税収がざっと40兆円、国債費を除く歳出は70兆円超。
膨大な借金を返していくことを考えたら、歳出は半分近くに減らすくらいでないといけないですが、それはもう「削る」という発想では追いつかないくらいでしょう。
これまでいい思いをしてきた高齢者は全て切り捨てる、といった具合に切り落とすようでなければ。

つまり、消費税率を上げても、増えた税収は国の懐に入れてしまうべきですね。何かに使うのではなく。
使い道も含めて、これから検討することなのですが。


導入のときも、税率を上げるときもそうでしたが、消費税が絡むとみんな必死ですね。
自分の利害だけは関心が向くらしい。

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